先日の記事「マイクラ教育版で「マイクラカップ」に出場します!」とご報告しました。

マイクラ教育版といえば、普通のマイクラとは少し違って「科学の実験」ができたり、「Pythonやブロックプログラミングに対応している」という点がよく挙げられます。

そういった機能面でのマイクラ教育版の紹介はまた後日の記事にするとして、本日は、このマイクラカップに出場する活動を通じてどんなことを実現したいかを書きたいと思います。

マイクラは自由すぎてよくケンカになる

マイクラの醍醐味といえばやはり「マルチプレイ」です。

マルチプレイとは、同じ世界に複数のプレーヤーが参加して、一緒にプレイすることを言います。

そしてマイクラは様々なことができる(例えばサバイバル生活をしたり、レゴのようにブロックを積んで建物をたてたりできる)ので、マルチプレイをすれば仮想空間で疑似的な共同生活ができてしまうわけです。

共同生活をすれば、色々と問題が起きます。

例えば、マイクラは昼と夜という時間の概念があり、夜になると危険なモンスターがたくさん出現するので、ベッドで寝ることで安全な朝までスキップできます。

しかし朝までスキップするには「全てのプレーヤーがベットで寝ている必要がある」のです。

危険だから早く寝たい子もいれば、夜更かしをして夜通し活動したい子もいるわけですね。

早く寝て!いや寝ない!なんて会話がよく行われます。

これは単純な例ですが、このようにただ一緒にマイクラで活動しているだけでも「意見の食い違い」が起きるわけですね。

マイクラは「人として成長する為」の格好の場所になる

今回のマイクラカップ活動では「Well-beingをデザインしよう」という超難解テーマに挑まなければいけません。

第6回マインクラフトカップテーマ
画像:マイクラカップ公式サイトより

マイクラカップ公式サイトから解説を一部抜粋すると

「Well-being(ウェルビーイング)とは、みんなが心地よい暮らしを送り、楽しさや安心感を感じ、”幸せ”に過ごすこと。しかし”幸せ”は、文化や環境によって一人一人感じ方が違います。
(省略)
「幸せとは、◯◯のこと」と考えた内容に、親や友達と違いがあるのは当たり前です。
今大会では「楽しい未来のために今の自分は何ができるか?」を、教育版マインクラフトの世界で表現してみてください。

つまり「私はこれが楽しいから」「僕はあれが楽しいから」と、各々が勝手に街づくりを始めてしまったらNG。

「みんなが幸せに暮らせる街とは何か」という答えのないテーマについて「自分の意見を言い、相手の意見を尊重し、話し合う」ということが求められるわけです。

そこでの最大のポイントは

相手の意見を尊重できるか

これができるようになることが、今回のマイクラカップ活動の大きなポイントになります。

マイクラをプレイしたことがある人ならわかりますが、マイクラでは自分の思い描いたものを自由に、誰にもジャマされることなく作れるのが楽しいんですよね。

そんな中、これまでマイクラ上で自分の作りたいものを自由に作ってきた子たちが、他人の意見を受け入れて、上手に話し合うことができるか。

これができるかどうかで、人としての成長の第1歩になります。

このことから、マイクラカップの活動ではマイクラのコマンドが得意とか、建築が得意とかは二の次であることがおわかりいただけるかと思います。

マイクラのコマンド(=知識や技術)だけでなく、人として「一緒に活動したいな」と思われる人になれるかどうか。

知識や技術がありつつ、人間力が加わると、それが「信頼」となります。

様々なドラマが起きることを期待しつつ、具体的な活動内容は随時、本ブログで発信して参ります。